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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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我らが金沢大学は,角間という山の上に本拠地を構えておりますが,この豊かな自然環境を生かした研究活動を行うべく「角間里山本部」なるものが設立されたとのこと(こちら).
私も自然環境を相手に研究に取り組んでいるところもありますが,残念ながら山や森はあまり対象としていないので,ちょっと縁がないかもしれません.

紹介ウェブページには角間キャンパスの空撮写真も掲載されていますが,まぁ見事に木々に囲まれていますよ.今朝も通勤途中にキジをみかけましたねえ.

どの学科でどんな研究をするのかといった詳細は書かれておりませんが,山や森のことが学びたいという学生の皆さん,そしてこれから始まる角間の里山研究の第一人者になりたいという研究者の皆さん,ぜひ金沢にお越しあれ.
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科学技術振興機構によるサイエンスニュースにて,国立大学への運営費交付金減額の影響を取材した動画が公開中(こちらから).
大学で働く者としては特段新しい話題ではありませんが,一般の方々に研究室の予算獲得の実状を少しでも知ってもらうにはわかりやすいと思いましたが,ちょっと方向性が気になる感じでした.

動画の中ではふたつの研究室が紹介されており,ひとつの研究室ではかなりカツカツの予算のようで,もう一方の研究室では現在は比較的余裕のある予算状況であるが,数年後にはまた予算獲得に向けて動かねばならないと述べられていました.

いずれも予算が潤沢でないため,ゆとりある環境で研究できないという感じの主張がなされていましたが,ちょっと甘えているんじゃないかとも思いました.
カツカツの方の研究室は確かに厳しいという印象を受けますが,そうなら外部資金獲得のための努力をすれば良いだけです.
数年後には新たな予算獲得の努力をしなければならないというのも,一般企業などからすれば,事業のために自分でお金を集めるのは当たり前で,そういった努力なしに研究予算を配分して欲しいというのはちょっと虫が良すぎる話です.

確かに,研究者は研究に専念できるに越したことはありませんが,大学では同時に研究者自身が予算獲得の努力をしなければならないことを自覚すべきだと思います.大学では,どこかの部署が外部資金を獲得して,それをもとに「研究せい」と予算をくれるわけではなく,個々の研究者が事業主みたいなものなのですから,時として資金繰りに奔走するのはやむを得ないはずです.

運営費交付金の減額が問題であるのは,個々の研究者の研究費が減少するからではなく,競争的資金では支出できない,事務や設備維持など大学の基盤を維持する費用が不足し,それによって個々の研究者へのシワ寄せが来ることです.そのことによる研究や教育以外の業務が増えていることに研究者は懸念を抱いているのです.

今回の動画は研究者が作成したものではなく,学生さんによる取材なので,論点がやや違うのは仕方ありませんが,JSTが監修しているのであれば,少なくとも研究費へのだけではなく,大学基盤の弱体化といった視点も盛り込んで欲しいと思いました,
現在,金沢大学は医学部を除くすべての学部が角間というクマの出る小高い山の上に移転しておりますが,以前は工学部は小立野というところにありました.そのキャンパス跡地をどう活用するかについての第一回検討会が開催とのこと.朝日新聞より.
金沢大旧工学部跡地(金沢市小立野2丁目)の活用策を同大と県、金沢市、地元住民が話し合う検討委員会の初会合が24日、同大角間キャンパスで開かれ、約 8万4千平方メートルの土地をまとまった形で公共利用していくことで一致した。検討委は今年度中をめどに、具体的な整備方針をまとめたいとしている。(asahi.comより)
記事にもありますが,使用を終えた後の2008年に砒素が検出され,今年ようやく汚染土壌の除去が終わりました.で,検討委員会の立ち上げに至ったそうです.

活用方針としては公共利用ということだそうで,「図書館を」「美大誘致を」「科学館を」といった意見が出されたそうです.私はちょっとした用事で一度だけ中に入ったことがありますが,元キャンパスだけあってかなり広いので,様々なことに使えると思いますが,無駄なハコモノができて終わるようなことにはならないで欲しいと思います.
立派な建物などなくても,工夫次第で良い活動はできると思うので,外見より内容を重視した活用形各を立てて頂きたいものです.

今年度中に整備方針をまとめたいとのことですが,年度内に検討委員会はあと2回ほどだそうです.それで十分な検討と議論ができるのかやや疑問ですが,担当の方々の智慧に期待したいと思います.
国立大学の運営費交付金の増額がなされるかもしれないとのこと.47NEWSより.
文部科学省は18日、2011年度の概算要求で、国立大学法人の運営費交付金について、10年度予算(1兆1585億円)に比べ、数%程度の本格的な増額を求める方針を固めた。要望が認められれば04年の法人化に伴う交付金制度の導入以来、削減が続いていた路線を転換、初の増額となる。また私学助成費(10年度予算4390億円)も数%増を要求する。(47NEWSより)
記事にもある通り,国立大学の予算は毎年削減され続け,内部からは以前に比べて色々と厳しいといった声も出ていたとういことなので,関係者としては喜ばしい限りです.もっとも,私が職員として働き始めたのは2005年からで,既に予算減の期間に入っていたので,以前とは比べようもないのですが.

予算増によって研究力強化につながれば良いなぁと個人的には期待しますが,記事によると,「授業料免除枠の拡大や国立大学付属病院の支援充実,国立研究機関の新事業展開などに充てる」とのことなので,直接大学の研究力向上にはつながらないかもしれません.果たしてそれが各国立大学が望んでいることなのかどうか,甚だ疑問を感じたりするわけですが.

記事では「大学は人材養成の基盤」という文科省幹部の言葉が紹介されていたので,研究より人材養成=学生支援ということになったのかもしれません.研究者育成も人材養成と考えて,研究環境整備などにも充てられれば良いのですが,どうなのでしょう.また,法人化後,最も影響が大きいのが教職員削減なので,これをどうにかして欲しいと思いますが,それは難しいのでしょうか.一度決めた方針はそう簡単に覆せないということかもしれませんが,不具合が出ているのであれば,修正して然るべきと思いますが.

仮に予算増となっても,経営の効率化は進めるべきで,無駄遣いはできませんが,必要なところは各大学が決めて予算執行できるようにしてくれると良いと思うのですが.まぁ,これから財務省折衝だと思いますが,税収も低下し,何とか借金を減らそうという中,本当に増額できるかわかりませんけど.
すっかり忘れていましたが,昨日と今日は金沢大学のオープンキャンパスでした.私は特に何をするでもなかったわけですが(何かすることになっていたら,すっかり忘れません),学食に行ったら高校生と思しき人をちょいちょいみかけました.

大学生をみても幼いと感じるようになってきた私にとっては,高校生はまだまだ子供に見えて仕方ありません.私も彼らの倍近く生きてしまったので,それもやむを得ないかもしれませんが.

で,肝心のオープンキャンパスではどのような催し物があったのかというと,さっぱりわかりません.通勤の途中でも,学食の行きも帰りも関係なさそうなところしか通らなかったもので.

昨年のオープンキャンパスの日は,たまたま出張帰りで,そのまま大学に向かうために駅から乗ったバスに高校生がたくさん乗っていて,大学についてもワサワサ人がいたのですが,今年はそうでもなかったように感じます.ちょうど昼休み時だったのであれば良いですが,実際に見学に来た学生さんが少ないのだとすると,どうなんでしょう.まぁそんなことはないものと信じましょう.

オープンキャンパス用に臨時バスも出ているようですが,我が大学は立地が良くないのが難点です.もうちょっとアクセスが良ければ気軽に来られると思うのですが.とはいえキャンパスを動かすなんて無理ですからね.出前オープンキャンパスとかやったら効果あったりするかな.でも準備とか大変そうだな.ということで却下ですな.
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