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現在の私の研究テーマと深い関わりがあるわけではありませんが,福岡管区気象台から「異常気象レポート九州・山口県・沖縄版2009」というのが公表されたようなので,その話題.リンクはこちら.
異常気象レポートと銘打ってはありますが,気候変化に関連したものが主たる内容でした.異常気象という意味では日降水量100mm,200mmといったイベントの発生数が紹介されていましたが.
これといって目新しい結果という感じではありませんでしたが,このようなデータは従来のトレンドや説が再度確認されたというだけでも意義のあるものなので,新規性よりも記録として重要であるということで評価すべきだと思います.
そうした中で,植物の開花や紅葉は,近年の温暖化傾向を反映しているようで,人間の暑い・寒いには主観が入るのであてにならなそうですが,植物の応答は素直なものなのだなぁと思いました.
また,海面水温の変化に関しては,内海というのか内洋というのかわかりませんが,比較的陸地に囲まれた領域での上昇率が大きいようで,北陸が面する日本海にも同様の傾向がみられるのか,みられるとすればどの程度の上昇率なのかということがちょっと気になりました.
こうしたレポートを各気象台が出しているのか確認していないのでわかりませんが,地域的な気候変化を知るには重要なものなので,ぜひ公開してほしいと思います.
話は変わりますが,本日は金沢大学土木建設工学科の卒研中間発表会でした.学生のみなさんは研究に取り組み始めたばかりで,まだまだこれからというのが否めない感じでしたが,それぞれ研究の意義などは理解しているようなので,今後に期待したいと思います.発表会に参加した教員のみなさまには,約4時間に及ぶ長丁場質疑応答に参加してお疲れ様ですと申し上げたいです(私も含む).
異常気象レポートと銘打ってはありますが,気候変化に関連したものが主たる内容でした.異常気象という意味では日降水量100mm,200mmといったイベントの発生数が紹介されていましたが.
これといって目新しい結果という感じではありませんでしたが,このようなデータは従来のトレンドや説が再度確認されたというだけでも意義のあるものなので,新規性よりも記録として重要であるということで評価すべきだと思います.
そうした中で,植物の開花や紅葉は,近年の温暖化傾向を反映しているようで,人間の暑い・寒いには主観が入るのであてにならなそうですが,植物の応答は素直なものなのだなぁと思いました.
また,海面水温の変化に関しては,内海というのか内洋というのかわかりませんが,比較的陸地に囲まれた領域での上昇率が大きいようで,北陸が面する日本海にも同様の傾向がみられるのか,みられるとすればどの程度の上昇率なのかということがちょっと気になりました.
こうしたレポートを各気象台が出しているのか確認していないのでわかりませんが,地域的な気候変化を知るには重要なものなので,ぜひ公開してほしいと思います.
話は変わりますが,本日は金沢大学土木建設工学科の卒研中間発表会でした.学生のみなさんは研究に取り組み始めたばかりで,まだまだこれからというのが否めない感じでしたが,それぞれ研究の意義などは理解しているようなので,今後に期待したいと思います.発表会に参加した教員のみなさまには,約4時間に及ぶ長丁場質疑応答に参加してお疲れ様ですと申し上げたいです(私も含む).
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北陸地方への台風接近数ゼロ期間が最長記録更新.ふるさとメディア・北國新聞より.
記事にもありますが,接近しなかった理由ははっきりしなかったとのことです.接近する理由がわかっていればある程度の経路推定も可能でしょうし,それによって何らかの事前対策も可能なので,接近しなかった理由を知る必要はないようにも思いますが.あるいは両者は裏表の関係にあるかもしれないので,接近するメカニズムも理解できていないのか.気象予報で台風の予報円などを出しているので,ある程度は理解できてると思いますが.「接近しない理由」は接近する要因がなかったからではいけないのかな?
「この2年間接近しない理由」となると,確かに難しそうです.その日の気圧配置や海面水温ではなく,2年間の特徴ということですから.北陸,というか日本周辺に限らず全球的に原因を求めないといけませんが,そうするとあらゆる要因が絡み合って,ますますわからなくなりそうです.
もし台風が接近しないことがわかっていたら何かに役立ちますかね.梨やリンゴ農家の人は台風被害を気にしないで良いので,より多くの苗を植えるとか.台風による高潮が起こらないことを前提に港やその周辺の有効活用をするとか.色々あるかもしれませんが,今の予報精度では台風の発生までばっちり当てられませんから,そうした気象情報の活用はまだまだ先のことですね.
台風というと九州や東海地方で被害をもたらすイメージがあるので,北陸地方に接近してこなくても「そんなものかな」と思って気にもしていませんでしたが,実は台風が接近しなかった年は1977,1980,2008の3カ年だけだそうです.ちなみに最多は2004年の9個で,平均は2.2個とのこと.北陸地方への台風の接近数ゼロが7日で丸2年となり、1951(昭和26)年の観測開始以降、最長記録を更新する。これまでは76~78年にかけて記録した最長23カ月だった。気象庁によると、今年も日本列島には6日までに四つの台風が接近したが、北陸地方には近づかなかった。要因ははっきりしないが、毎年のように収穫期に台風被害に悩まされてきた石川県内の農家からは歓迎の声が聞かれる。(北國新聞より)
記事にもありますが,接近しなかった理由ははっきりしなかったとのことです.接近する理由がわかっていればある程度の経路推定も可能でしょうし,それによって何らかの事前対策も可能なので,接近しなかった理由を知る必要はないようにも思いますが.あるいは両者は裏表の関係にあるかもしれないので,接近するメカニズムも理解できていないのか.気象予報で台風の予報円などを出しているので,ある程度は理解できてると思いますが.「接近しない理由」は接近する要因がなかったからではいけないのかな?
「この2年間接近しない理由」となると,確かに難しそうです.その日の気圧配置や海面水温ではなく,2年間の特徴ということですから.北陸,というか日本周辺に限らず全球的に原因を求めないといけませんが,そうするとあらゆる要因が絡み合って,ますますわからなくなりそうです.
もし台風が接近しないことがわかっていたら何かに役立ちますかね.梨やリンゴ農家の人は台風被害を気にしないで良いので,より多くの苗を植えるとか.台風による高潮が起こらないことを前提に港やその周辺の有効活用をするとか.色々あるかもしれませんが,今の予報精度では台風の発生までばっちり当てられませんから,そうした気象情報の活用はまだまだ先のことですね.
昨日は金沢大学の大学案内がウェブからみられます,とお知らせしましたが,さらにキャンパスライフガイドブックなるものが公開されました(こちら).PDFファイルで約20MBもありますが,内容は市販の旅行ガイドブックやグルメガイドのような感じで,かなり楽しくなります.金沢大学への受験を考えている受験生の皆様にはぜひぜひご覧頂きたいです.
さて本日は近畿・中国・四国地方での温暖化の話題.
降水量に関しても,100mm/日の大雨日数が年0.7日から年1日程度に増えているそうで,集中豪雨の傾向が強まっているとのことでした.
大阪・神戸・京都・松山・呉など地域ごとのデータがまとめて紹介されるというのはあまりなかったことで,各地域で役立ててほしいとの大阪管区気象台のコメントですが,あくまで過去の情報なので,これからどうなるのかというところがやはり気になりますよね.私も多少関係した研究に取り組みつつあるので,地域ごとの将来の傾向を世の中に提供できるようになればと.
さて本日は近畿・中国・四国地方での温暖化の話題.
西日本が特に温暖化が進んでいるということではなく,大阪管区気象台の発表なので,まぁ西日本が対象ということです.大阪市内の年平均気温推移のグラフも紹介されていましたが,本当に暖かくなっているんだなぁと納得せざるを得ない感じです.大阪管区気象台は25日、近畿・中国(山口県を除く)・四国地方の過去100年間で、年平均気温が1・54度上昇していたと発表した。ソメイヨシノの開花日は、50年間で4~5日早まっていることも判明。二酸化炭素の増加や都市化に伴うヒートアイランド現象による地球温暖化が進んでいる実態の一端が、明らかになった。(MSN産経ニュースより)
降水量に関しても,100mm/日の大雨日数が年0.7日から年1日程度に増えているそうで,集中豪雨の傾向が強まっているとのことでした.
大阪・神戸・京都・松山・呉など地域ごとのデータがまとめて紹介されるというのはあまりなかったことで,各地域で役立ててほしいとの大阪管区気象台のコメントですが,あくまで過去の情報なので,これからどうなるのかというところがやはり気になりますよね.私も多少関係した研究に取り組みつつあるので,地域ごとの将来の傾向を世の中に提供できるようになればと.
水没に耐えるイネの遺伝子が発見されたとの話題.
昨年度国交省まとめられた「水災害分野における地球温暖化に伴う気候変化への適応策のあり方について」では,局地的豪雨などによる洪水に対しては,土木構造物だけで被害を食い止めることは難しく,複数の方策を組み合わせて被害軽減を図る必要があるとされています.それでも氾濫被害をゼロにすることはおそらく不可能で,水災害につよいまちづくりの重要性も含まれています.
そこでは流域の危険度に応じて土地利用をうまく誘導したり規制するなどして,全体としての損失が小さくなるようにということも含まれています.おそらく,氾濫発生がやむを得ない場合に,遊水地などを設けるといったことも必要となってくるのではないかと思います.遊水地には公共施設などがあてられることもありますが,そのような適当な施設がなく,且つ元々水害常襲地帯を水田にしたような地域では,どうしてもイネが水に浸かってしまい,経済的損失がでてしまいます.
そのような氾濫被害が想定される水田に,水没に耐える稲を植えておけば,洪水による損失も多少は軽減できるかもしれず,稲が洪水に非常に強いとなれば,水田を積極的に遊水池として活用する地域づくりもできるのではないかなぁと思ったりしたわけです.
現在の「浮きイネ」は収量が低いそうなので,その改善が必要のようですし,やはりおいしいお米でないと農家の方も作りませんよね.また,いくら水に強いといっても,土砂が混じった洪水流でも大丈夫なのかというと,ちょっと難しいようにも思います.
今すぐどうこうするというのは不可能だと思いますが,色々考えているとそのうち役に立つこともあったりするのではないかなぁと.
土木系の学科に所属していながら,何ゆえ農学系の話題を,という御仁もいらっしゃるかもしれませんが,もしかしたら今後の河川行政に関係してくる可能性がゼロということも無いんじゃないかなぁと思ったりしたものですから.洪水などで水没しても猛スピードで水面上まで葉や茎を伸ばして生き延びるイネの遺伝子を名古屋大などのチームが発見し、「シュノーケル」と名づけた。アジアの洪水地帯向けの品種改良に役立ち、世界的な米の増産につながる可能性がある。英科学誌ネイチャーに発表された。 (asahi.comより)
昨年度国交省まとめられた「水災害分野における地球温暖化に伴う気候変化への適応策のあり方について」では,局地的豪雨などによる洪水に対しては,土木構造物だけで被害を食い止めることは難しく,複数の方策を組み合わせて被害軽減を図る必要があるとされています.それでも氾濫被害をゼロにすることはおそらく不可能で,水災害につよいまちづくりの重要性も含まれています.
そこでは流域の危険度に応じて土地利用をうまく誘導したり規制するなどして,全体としての損失が小さくなるようにということも含まれています.おそらく,氾濫発生がやむを得ない場合に,遊水地などを設けるといったことも必要となってくるのではないかと思います.遊水地には公共施設などがあてられることもありますが,そのような適当な施設がなく,且つ元々水害常襲地帯を水田にしたような地域では,どうしてもイネが水に浸かってしまい,経済的損失がでてしまいます.
そのような氾濫被害が想定される水田に,水没に耐える稲を植えておけば,洪水による損失も多少は軽減できるかもしれず,稲が洪水に非常に強いとなれば,水田を積極的に遊水池として活用する地域づくりもできるのではないかなぁと思ったりしたわけです.
現在の「浮きイネ」は収量が低いそうなので,その改善が必要のようですし,やはりおいしいお米でないと農家の方も作りませんよね.また,いくら水に強いといっても,土砂が混じった洪水流でも大丈夫なのかというと,ちょっと難しいようにも思います.
今すぐどうこうするというのは不可能だと思いますが,色々考えているとそのうち役に立つこともあったりするのではないかなぁと.
温暖化とエルニーニョの影響で7月の海面水温が過去最高であったとのニュース.MSN産経ニュースより.
7月の水害の際にも,テレビニュースで東大の先生が豪雨とエルニーニョとの関連を話していたりしましたが,海面水温が非常に高かったようですね.私が修士くらいの頃は,気象の勉強を始めたばっかりで,エルニーニョ関連の論文を読んだりもしていましたが,どうも話が大雑把なような感じがしたのと,私の研究対象とはさほど直接的に関係なさそうだったので,次第に勉強しなくなってしまいましたが,最近になって,また勉強しようかなぁとちょっと思ったりしています.あくまでちょっとですが.
ちょっと気になったのでエルニーニョについてまとまった情報でもと思ってWikipediaをみたところ,私が知りたいような情報はなかったのですが(ちょっとマニアックだったかもしれません),ラニーニャのことなんかも載っていました.ラニーニャが発生すると日本では冬が寒くて雪が良く降ったりしますが,それに関連して「除雪用品や暖房器具,防寒具の売り上げが伸びやすくなる」と書いてありました.誰が調べたことなのかもしれませんが,本当ならラニーニャ予報がでたら,その手のメーカーは生産を増やしたりするんですかね.まぁはずれたときのリスクもあるので簡単に増産はしないかもしれませんが.
Wikipediaにもエルニーニョ・ラニーニャの時の気候の特徴が書かれていましたが,案の定大雑把な感じでした.ちゃんとした研究論文を読めば詳しいメカニズムまで理解されているのかもしせませんが.気になるなら読めって感じですよね.そうですね.やっぱりがんばって勉強しないといけません.
7月の水害の際にも,テレビニュースで東大の先生が豪雨とエルニーニョとの関連を話していたりしましたが,海面水温が非常に高かったようですね.私が修士くらいの頃は,気象の勉強を始めたばっかりで,エルニーニョ関連の論文を読んだりもしていましたが,どうも話が大雑把なような感じがしたのと,私の研究対象とはさほど直接的に関係なさそうだったので,次第に勉強しなくなってしまいましたが,最近になって,また勉強しようかなぁとちょっと思ったりしています.あくまでちょっとですが.
ちょっと気になったのでエルニーニョについてまとまった情報でもと思ってWikipediaをみたところ,私が知りたいような情報はなかったのですが(ちょっとマニアックだったかもしれません),ラニーニャのことなんかも載っていました.ラニーニャが発生すると日本では冬が寒くて雪が良く降ったりしますが,それに関連して「除雪用品や暖房器具,防寒具の売り上げが伸びやすくなる」と書いてありました.誰が調べたことなのかもしれませんが,本当ならラニーニャ予報がでたら,その手のメーカーは生産を増やしたりするんですかね.まぁはずれたときのリスクもあるので簡単に増産はしないかもしれませんが.
Wikipediaにもエルニーニョ・ラニーニャの時の気候の特徴が書かれていましたが,案の定大雑把な感じでした.ちゃんとした研究論文を読めば詳しいメカニズムまで理解されているのかもしせませんが.気になるなら読めって感じですよね.そうですね.やっぱりがんばって勉強しないといけません.
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