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昨夜,ISSでの任務を終えた宇宙飛行士の山崎直子さんが帰還されましたが,関連報道に対するあり方についての話題がサイエンスポータルにて公開されています(こちら).
記事の中では,宇宙開発に関わる人からの「これまでの報道と違って,山崎さん夫妻の私的部分に偏っている感がする」という声が紹介されています.
それほど多くの関連報道をみたわけではありませんが,私も同じように感じていました.宇宙飛行士に採用されてから,事故の影響で計画に遅れが出たのを耐えてきたとか,家族の支えがあっての夢の実現であるとか.確かにそうかもしれませんが,世の中の多くの人も,人生の中で耐え忍ぶこともあるでしょうし,家族の支えもあるわけで,あまりに美談,美談とアピールされすぎのように思います.
その反面,今回のミッションの意味はさらっと紹介されている程度に感じます.私の頭に残っているのは「ISS建設に必要な資材を運ぶ」ということだけです(きちんと報道を追えていないだけなのかもしれませんが).でも,そのさきにはきっと多くのミッションがあったり,科学的目的があるように思います.そうした将来的なビジョンも紹介されても良いのではないかと思います.
だからといって,マスコミの報道の仕方を問題視するつもりはなく,むしろ今回のスペースシャトル打ち上げが大きな話題になっただけでも,マスコミの果たした役割は大きいと思います.宇宙開発に関わる人たち(要はJAXAの人達ですが)がそうした動きを利用し,便乗してもっと宇宙開発に関する情報を提供し,国民の理解を得ようとしていないことが残念でなりません.
もしかすると,マスコミに情報は提供しているけど使ってもらえていないのかもしれません.しかし,マスコミは得てしてそういうものですから,もっとうまく使ってやろうといういやらしさがあって良いと思います.
私もJAXAに知り合いはいますが,皆さん良い人です.おそらく,マスコミを利用してやろうなんて夢にも思わない人達だと思いますし,思ってもできないのではないかと思います.しかし,科学技術のあり方が問われるようになりつつある昨今ですから,うまく広報活動を行っていくことは不可欠です.今後,今回のような流れがあったときには,うまいことやって宇宙開発の地位を高めるよう努力してはと思います.
その他の科学技術も,チャンスがあれば売り込もうとする姿勢が必要なのかもしれません.
研究者にとっては得意なことでありませんが「研究費1千万円→市民講座を年1回 研究者に義務化?案」なんて記事が出る世の中ですから,社会への情報発信スキルを高めないと.
記事の中では,宇宙開発に関わる人からの「これまでの報道と違って,山崎さん夫妻の私的部分に偏っている感がする」という声が紹介されています.
それほど多くの関連報道をみたわけではありませんが,私も同じように感じていました.宇宙飛行士に採用されてから,事故の影響で計画に遅れが出たのを耐えてきたとか,家族の支えがあっての夢の実現であるとか.確かにそうかもしれませんが,世の中の多くの人も,人生の中で耐え忍ぶこともあるでしょうし,家族の支えもあるわけで,あまりに美談,美談とアピールされすぎのように思います.
その反面,今回のミッションの意味はさらっと紹介されている程度に感じます.私の頭に残っているのは「ISS建設に必要な資材を運ぶ」ということだけです(きちんと報道を追えていないだけなのかもしれませんが).でも,そのさきにはきっと多くのミッションがあったり,科学的目的があるように思います.そうした将来的なビジョンも紹介されても良いのではないかと思います.
だからといって,マスコミの報道の仕方を問題視するつもりはなく,むしろ今回のスペースシャトル打ち上げが大きな話題になっただけでも,マスコミの果たした役割は大きいと思います.宇宙開発に関わる人たち(要はJAXAの人達ですが)がそうした動きを利用し,便乗してもっと宇宙開発に関する情報を提供し,国民の理解を得ようとしていないことが残念でなりません.
もしかすると,マスコミに情報は提供しているけど使ってもらえていないのかもしれません.しかし,マスコミは得てしてそういうものですから,もっとうまく使ってやろうといういやらしさがあって良いと思います.
私もJAXAに知り合いはいますが,皆さん良い人です.おそらく,マスコミを利用してやろうなんて夢にも思わない人達だと思いますし,思ってもできないのではないかと思います.しかし,科学技術のあり方が問われるようになりつつある昨今ですから,うまく広報活動を行っていくことは不可欠です.今後,今回のような流れがあったときには,うまいことやって宇宙開発の地位を高めるよう努力してはと思います.
その他の科学技術も,チャンスがあれば売り込もうとする姿勢が必要なのかもしれません.
研究者にとっては得意なことでありませんが「研究費1千万円→市民講座を年1回 研究者に義務化?案」なんて記事が出る世の中ですから,社会への情報発信スキルを高めないと.
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昨年打ち上げられた「まいど1号」に続き,公募された小型人工衛星が再び打ち上げられるそうです.MSN産経ニュースより.
前回の「まいど1号」は町工場が作ったもので,今回は早稲田大学,鹿児島大学,創価大学によるもの.おそらく研究予算はそう大きいものではないと思います.それでも,宇宙空間で動く衛星を作ることができるというのは,工夫次第で色々なことができるということの表れです.
お金がなくても工夫次第で夢は実現できるということを感じさせてくれる嬉しいニュースです.
鹿児島大学の衛星は集中豪雨の予測を目指すもので,地上のアンテナと一緒に高度1000~2000mの水蒸気を観測するとのこと.降水予測は私の研究テーマのひとつなので,どんなデータが取得されるのかとても興味深いです.記事の写真をみると,ちょっと大きめのルービックキューブくらいの立方体で,本当にこれで観測できるのか?と思えてきますが,千里の道も一歩から,まずは簡単なデータを取得して,どんどん改善されていくでしょう.鹿児島大や早稲田大などの学生らが開発し、5月18日にH2Aロケットで打ち上げられる小型人工衛星3基が15日、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の関西サテライトオフィス(大阪府東大阪市)で公開された。3基は金星探査機「あかつき」を載せた空きスペースに搭載され、地球周回軌道に投入される。(MSN産経ニュースより)
前回の「まいど1号」は町工場が作ったもので,今回は早稲田大学,鹿児島大学,創価大学によるもの.おそらく研究予算はそう大きいものではないと思います.それでも,宇宙空間で動く衛星を作ることができるというのは,工夫次第で色々なことができるということの表れです.
お金がなくても工夫次第で夢は実現できるということを感じさせてくれる嬉しいニュースです.
日本が新興国における水ビジネス参入に動こうとしているらしいです.Yomiuri Onlineより.
水ビジネスは技術面での優劣がつきにくいとのことですが,得意分野で売り込むことがカギのようです.
そんな記事があったとおもったら,中国で開かれたフォーラムではアジアの環境問題に対処するために日中の協力が不可欠であるとの意見が出されたとのこと(サイエンスポータルより).
議題は気候変動に関する問題のようでしたが,日本のインフラ整備や環境技術をパッケージ化してアジアに展開することで環境調和型の都市開発を推進すると内閣府・津村啓介政務官が述べたそうです.
こうしたパッケージ型環境調和型都市開発に水ビジネスを乗っけることができれば,日本のシェアも大きくなるのではないかと思います.ビジネスで勝つことももちろんですが,存在感を示すということはやはり大きいと思いますし,戦略的に展開していって欲しいですな.
既に欧州企業が先行し,韓国やシンガポールも進出し,競争は厳しいとのこと.また,今回の戦略では日本企業と自治体が手を組む枠組みが示されたそうですが,地方公務員が海外ビジネスにどう携わるかも課題とのこと.経済産業省は12日開いた有識者研究会で、新興国の上下水道事業を整備から運営まで一括して担う「水ビジネス」を官民一体で展開する戦略をまとめ、正式発表した。水道運営のノウハウを持つ地方自治体が企業とともに海外事業に携わる枠組みを打ち出し、2025年の水ビジネス市場31兆円(民営分)のうち、日本勢でシェア(占有率)6%の獲得を目指す。(Yomiuri Onlineより)
水ビジネスは技術面での優劣がつきにくいとのことですが,得意分野で売り込むことがカギのようです.
そんな記事があったとおもったら,中国で開かれたフォーラムではアジアの環境問題に対処するために日中の協力が不可欠であるとの意見が出されたとのこと(サイエンスポータルより).
議題は気候変動に関する問題のようでしたが,日本のインフラ整備や環境技術をパッケージ化してアジアに展開することで環境調和型の都市開発を推進すると内閣府・津村啓介政務官が述べたそうです.
こうしたパッケージ型環境調和型都市開発に水ビジネスを乗っけることができれば,日本のシェアも大きくなるのではないかと思います.ビジネスで勝つことももちろんですが,存在感を示すということはやはり大きいと思いますし,戦略的に展開していって欲しいですな.
昨年色々と盛り上がった事業仕分けの第二弾が始まるようですね.それを機に櫻田淳・東洋学園大学准教がMSN産経ニュースの正論で論を述べています(記事はこちら).
記事の中で櫻田准教授は,事業仕分けの論理は「無駄の排除」であるが,事業仕分けそのもの,さらには政治という営みそのものが「壮大な無駄」であるとのべ,仕分けに関与する議員はそのことに認識が及んでいるのかと疑問を呈しています.
政治そのものがなぜ無駄なのか.記事の中では「政治とは,後世には何も残すことができない.政治上の業績は,決して,『永遠の生命』」を持たないのである」と述べられています.後世に何も残すことができない政治は社会の安定や繁栄を実現し,その中で「永遠の生命」を持つ学術・芸術が業績を残す.そうなってこそ政治は意味を持つと.
学術・芸術そのものには社会を安定させる力はないかもしれません.したがってそこは政治に頼らざるを得ないわけですが,その政治によって学術・芸術が発展を妨げられては本末転倒というわけです.昨年の事業仕分けの構図はまさにそうなろうとしていたと言えるかもしれません.
櫻田准教授は最後に「『永遠の生命』を持つ業績を残す学術,芸術の活動に比べれば,政治は所詮,『二流の仕事』でしかない.」と締めています.
ここまで強気な発言はなかなかできませんが,しかし学術の世界に身を置くものとしては,この言葉に賛同し,自らの活動が持つ価値を再認識して良いのではないかと思います.
だからといって慢心して良いわけではありません.政治に社会の安定という大きな仕事を願いながら,自らも自負を持ちつつ不断の努力を続けてこそ,それぞれの役割が果たされ,社会の繁栄につながるはずですから.
記事の中で櫻田准教授は,事業仕分けの論理は「無駄の排除」であるが,事業仕分けそのもの,さらには政治という営みそのものが「壮大な無駄」であるとのべ,仕分けに関与する議員はそのことに認識が及んでいるのかと疑問を呈しています.
政治そのものがなぜ無駄なのか.記事の中では「政治とは,後世には何も残すことができない.政治上の業績は,決して,『永遠の生命』」を持たないのである」と述べられています.後世に何も残すことができない政治は社会の安定や繁栄を実現し,その中で「永遠の生命」を持つ学術・芸術が業績を残す.そうなってこそ政治は意味を持つと.
学術・芸術そのものには社会を安定させる力はないかもしれません.したがってそこは政治に頼らざるを得ないわけですが,その政治によって学術・芸術が発展を妨げられては本末転倒というわけです.昨年の事業仕分けの構図はまさにそうなろうとしていたと言えるかもしれません.
櫻田准教授は最後に「『永遠の生命』を持つ業績を残す学術,芸術の活動に比べれば,政治は所詮,『二流の仕事』でしかない.」と締めています.
ここまで強気な発言はなかなかできませんが,しかし学術の世界に身を置くものとしては,この言葉に賛同し,自らの活動が持つ価値を再認識して良いのではないかと思います.
だからといって慢心して良いわけではありません.政治に社会の安定という大きな仕事を願いながら,自らも自負を持ちつつ不断の努力を続けてこそ,それぞれの役割が果たされ,社会の繁栄につながるはずですから.
文部科学省が4/17に開催するシンポジウムと今後の科学技術政策に向けて,一般から意見募集を開始.サイエンスポータルより.
シンポジウムで紹介されるのはさておき,今後の科学技術政策に意見が反映されるかもしれないというのは,研究者にとっては願ってもない機会かと.実際に考慮されるかどうかはわかりませんが,何も言わなければ今のままでしょうから.他の人が言ってくれるかも,と考えずに積極的に意見を伝えるのが得策かもしれません(まぁ研究者というのは比較的主張が強い人が多いと思うので,機会があることを知れば意見を送る人も多いかと思いますが).
それに関する文科省のサイト(こちら)では,募集する意見に関してより具体的に記載してあり,質問形式で項目が紹介されていたので,それに答える感じであれば,比較的意見もまとめやすいのではないかと思います.
講義も終了し,卒論・修論指導も終えて比較的時間がある時期ですから,ちょっと考えてみましょう.
意見は科学技術の意義,解決すべき課題,政策・予算のあり方など幅広い観点から募集し,シンポジウムでも紹介されるとのこと.文部科学省は、科学技術政策についての意見募集を開始した。科学技術週間に合わせて行われる4月17日のシンポジウム「科学技術の力による輝きのある日本の実現に向けて(仮称)」と、今後の科学技術政策に活かすのが狙い。締め切りは3月23日。(サイエンスポータルより)
シンポジウムで紹介されるのはさておき,今後の科学技術政策に意見が反映されるかもしれないというのは,研究者にとっては願ってもない機会かと.実際に考慮されるかどうかはわかりませんが,何も言わなければ今のままでしょうから.他の人が言ってくれるかも,と考えずに積極的に意見を伝えるのが得策かもしれません(まぁ研究者というのは比較的主張が強い人が多いと思うので,機会があることを知れば意見を送る人も多いかと思いますが).
それに関する文科省のサイト(こちら)では,募集する意見に関してより具体的に記載してあり,質問形式で項目が紹介されていたので,それに答える感じであれば,比較的意見もまとめやすいのではないかと思います.
講義も終了し,卒論・修論指導も終えて比較的時間がある時期ですから,ちょっと考えてみましょう.
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